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コラム

精神科訪問看護の家族支援について

今回の記事は精神科訪問看護を利用するご本人の、一番身近にいる家族への「家族支援」がテーマです。

まずは「家族支援」の説明からお伝え致します。

家族支援とは

精神科訪問看護は、ご本人だけでなはなく、身近な「家族」とも関わり、コミュニケーションをとります。家族の方を様々な方面からサポート、支えることを「家族支援」と呼びます。家族支援の方法や手段は基本的には決まっていますが、ご本人の病状や、それぞれの家族によって無数のパターンがあります。状況をみながら臨機応変に対応しなければいけません。

家族支援をする理由

ご本人の回復を目指す中で、家族自身も精神的、肉体的に疲弊することがあります。家族が健康であることは、ご本人にとっても回復に向かう後押しになります。

家族支援の重要性

インターネットが普及し、精神科医療に関連する記事も多く、様々な情報が飛び交う中、家族が適切な情報を取捨選択するのは非常に難しい時代です。家族の不安を増長させないように、家族自身が主体的に対処できるように、家族支援をしていきます。


家族支援の方法

相談

相談の際に「言いにくい」「言いたくない」場面も多くあります。家族の生活パターンや歴史はそれぞれです。ご本人と家族との関係が悪化していることもあります。ご本人の相談と同様に、家族からの相談にも、ていねいに気持ちを受け止めながらケアをしていきます。

心理教育
心理教育とは

精神疾患による症状への対応、理解、服薬への知識などへの対処法を習得することで、主体的に生活し、回復に向かう方法です。

心理教育は精神医療の領域で精神の再発防止に効果的とされる方法で、一般的に家族に対して行われるときには「家族心理教育」と呼ばれています。

家族はご本人の疾患を理解することで、今までわからなかった点の「気づき」にもなり、接し方や態度をより良い方向へと変化させ、家族自身の生活のしやすさにも繋げます。

家族会について

家族会とは

精神疾患のご本人を家族に持つ人達が、お互いに悩みを分かちあい、共有し、連携することでお互いに支えあう会です。 家族自身の健康を保ち、地域で安心して生活できるための活動を行っています。

家族会には大きく分けて病院が主となる病院家族会、地域ごとの作業所などで行われている地域家族会など全国にあり、そのスタイルは様々です。

家族会で具体的に行っていることは大きくわけて2つ

相互支援
家の外で病気の話をすることを、ためらう家族も少なくありません。
「悩んでいるのは自分だけではない」「こんなことを聞いて欲しい」といった不安を語る場があることで家族は安心感、共感を得られ、精神的に助け合うことができます。

また、困っていることを言う、聞くことで情報交換もできます。

学び合える
病気への対処方法だけでなく、リハビリ・福祉制度や関係する法制度、利用できる社会資源などが学べます。家族教室、研修会、講演会等、学ぶ場は様々な形があります。

最後に


いかがでしたでしょうか?

精神科訪問看護はご本人はもちろん、家族も一緒になって支えていく必要があります。

文中でも説明しましたが「家族支援」は家族によって様々なケースが考えられます。

もし、そういったことでひとりで悩んでいる、また、悩んでいる人がいる。

上記のような場面に遭遇した場合、「訪問看護ステーション かえで」へご相談ください。

質問・疑問等、些細なことでもお答えします。

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